落馬で頭から倒立!?
3年前に落馬しました。馬が跳ねて、一本背負いのような感じで、ふわっと前に放り出され、頭頂から着地してしまったのです。目の前に壁があったこともあり、そのまま地面に刺さる格好になり、自分の中ではしばらく、「頭で倒立している」ような感覚でした。
すごい落ち方をしたな、と思ったものの幸い無事で、翌日にはまた馬に乗っていました。
それからなんとなく首が硬いな、と思いつつ、そのまま3年が経ちました。

睡眠障害や顎関節症も、事故の後遺症?
今年に入ってから、体の使い方が大きく変わってきて、その過程で「首の痛みが残っている」ことに改めて気がつきました。首を左右に振ると、右上と左下の方あたりがそれぞれ痛むのです。
ある時、「首だけで左右に振ろうとしているのではないか?」とふと気がつき、胸椎から捻るようにしてみたところ、痛みが和らぐことに気がつきました。胸椎の動きと胸郭の自由度が、首の痛みに影響しているとわかり、そこから本格的に首の痛みに向き合い始めました。
友人とのヒーリング交換でも首の痛みを伝え、テーマにして、ヒーリングしてもらっています。
私の場合はヒーリングを受けた後、急にやりたくなる動作やエクササイズ、ストレッチが出てくることが多く、それらは大抵、自分の体が求めている「癒しにつながる動き」です。
あるヒーリングの後、ふと首の下にエクササイズボールを置いてみたくなり試してみると、これがドンピシャでした。首が今までになく深く緩み、その夜は本当によく眠れたのです。

そこで気がつきました。
この3年くらい続いていた眠りの浅さは、更年期の影響だけではなく、事故の後遺症だったのかもしれない、と。
思い返せば、顎関節がカクカク鳴り始めた時期も落馬のタイミングと重なっていました。(こちらの方は、半年前に体の使い方との取り組みで直っていました。)
なぜ、怪我の回復は途中で止まってしまうのか?
怪我というのは、ある程度まで良くなると、途中で回復プロセスをやめてしまうことがあります。
正確には、完全に治りきるにはエネルギーが足りないため、日常生活に困らない状態まで戻ると、治癒のためにエネルギーが回らなくなってしまうのです。
私たちは、日常生活に支障がなくなると、いつの間にか怪我したこと自体を忘れてしまいます。それはつまり、その部位に意識やエネルギーを向けなくなるということです。その結果エネルギーの滞りが残ったまま過ごすことになります。大人の日常では、何もしない時間を意識的に持ったり、治すための努力をしない限り、治癒に回せるほどのエネルギーはそうそう余っていません。
特に、元々持っていた体の癖があったところと重なると、怪我の治りはさらに悪くなります。
元々エネルギーが滞っていた場所に、衝撃が加わることで、その滞りがより大きくなってしまうイメージです。
そんな時に必要なことは、「まだこの怪我には手当が必要だ」と認識し、エネルギーを届けてあげることです。
今回の私のケースでは、自分の体の使い方を見直す流れの中で、事故の後遺症が表面化してきました。

事故で固まった姿勢とそれを手放すプロセス
頭頂から着地した時に、衝撃で肩も地面側(下)へ押し込まれました。
これを立位で考えると、「肩が上がった状態で固まる方向」に衝撃が入ったということです。
元々肩が上がりやすく固めがちな癖があったため、その衝撃によって、癖が助長されていました。
さらに着地の際、衝撃は真っ直ぐ抜けたわけではなく、衝撃を逃すために左右に捩れました。
特に左側に大きく崩れ、左の背部が上に上がったまま張り付いている感覚になっていたようなのです。
これらもヒーリングを受けている中で、気がついていったことです。
日常の姿勢を観察してみると、無意識にその張り付いた姿勢を取っていました。
特にPC作業中、左肩を上げて体重を支えていたのです。そうなると、首も左右に捩れてしまいます。
首が一番楽になる方向は、肩甲骨を下げて、背筋を上へ心地よく伸ばした状態です。
この身体の癖に気づけたことで、自分の体がより楽に、心地よく、自分らしくいられるよう、ヒーリングを通じたサポートを受けています。
単純に体に良い正しく姿勢がわかればそれを取ればいいという単純なことでもないのは、事故は一種のトラウマ体験だからです。
私は、頭頂が地面に刺さりながら、左の背面を持ち上げることで、頚椎を支え、重大な事故になることから身を守ったのです。
実は今これを書くまで、このような捉え方をしていませんでしたが、書いてみると、左背面が私の首が折れないように支えてくれていたのだと、頼もしく感じられてきました。左の背面が、ぐっと上がってくれたおかげで、私の頚椎は、衝撃を受けすぎずに済んだのです。
「治る」という過程は、その箇所に十分なエネルギーを巡らせるということです。
3年という時を経て、体と心に向き合う取り組みの過程で、過去の怪我の後遺症に丁寧に取り組めています。
一つひとつ緊張を手放しながら、本来の動きを取り戻していくプロセスは、怪我をする前の体の使い方さえも超えていきそうで、とても楽しみです。

