もやもや心理の例
人間関係でもやもやする時、経験がみんなあると思うが、先日の私のモヤモヤは、こうだった。
ある人に、『力を抜いて〜』と指導されるとモヤっとするのだ。
なんて子どもっぽいと思うなかれ。モヤモヤが起こる時というのは、その背後に過去の子供の頃の未消化な感情が反応しているから、子どもっぽいものなのです。
もう少し他のところでストレスがかかる状態だったりしたら、もやもやからイライラに変化してしまうでしょうね。
この件について、エネルギー的に解いてみたら、出てきました。
その方、私の弟になんとなく似ていました。
弟の立場なら気楽で力が抜けるだろうに、こっちの立場もわからないで!という憤りが隠れていました。
思いっきり投影していたのです、弟を。
人間関係では、お互いに投影をしあう
以前参加した、ヴィパッサナー瞑想では、聖なる沈黙という10日間誰とも会話をしない仕組みがある。
これは外に行っている投影を全て自分に引き戻すためである。誰とも触れ合わないし喋らないから、全部自分だということがわかりやすくなる。瞑想で浮かび上がってくるいろんな感情が、自分のものだと、外に投影できないように、聖なる沈黙の仕組みを作ったのだと思う。
瞑想で浮かび上がってきたものが、自分自身のものだけだとわかると、整理はスムーズに進むからだ。
私たちは、本当にありとあらゆるものを、外に投影している。
- 上司や教師に両親を投影し、勝手に腹を立てたり落ち込んだりする。
- 父親と似たタイプを結婚相手に選ぶ。
- 気がついたら自分の母親と似た人生になっていた。
また相手に投影されたら、そのように演じてしまう場合もある。
- 周りがお姉さんのように扱うので、よりお姉さんらしく行動して面倒見を見てしまう。
そんなことがたくさん起こっている。
人間関係は、私たちの過去のパターンをなぞるようにして起こっているのだ。
エネルギー的に解くとは、過去といまを切り離す
モヤモヤが起きている時というのは、自分の内的なところで、何かが反応している。
今の出来事と、過去の出来事の上にベッタリと重なるように癒着していて切り分けることができないので、もやもやとするのだ。
エネルギー的に解かれると、今のモヤモヤの背後にある過去の出来事が浮かび上がってくることがある。
過去の出来事の引っ掛かりがあったために、今起きている感情の流れが悪くなっているのだ、と知ることは大事なことだ。
関係性エネルギー療法では、排水溝のお掃除という表現を行うが、排水溝が前の汚れで流れが悪くなっているところに、今の問題が流れようとして、流れていかない、というふうに捉えるとわかりやすい。
そしてこの問題をエネルギー的に解いてみると、過去の感情で、排水溝が詰まっていたからだ、ということに気がつくことができる。
今の人間関係や問題は、過去の排水溝のお掃除をしてから臨むと、驚くほどスムーズになる。
グラウンディングとバウンダリが助けてくれる
先ほどの私のモヤモヤの例に戻ると、
- その人は、弟じゃない。
- 弟への思いは過去のものである。
- そんな思いをいまだに感じていたことを認める。
- 手放す。
今と過去、別の人物であること、この二つをはっきりと認識できると、手放す準備ができてくる。
そう考えると、モヤモヤが起きた時は、見方によっては、チャンスなのかもしれない。排水管の掃除は、少しずつでも構わない。また、自然と手放す準備ができたものが、浮かび上がってくるものだ。
この取り組みには、安心安全に今にいられるグラウンディングと、他者と自分を分けるバウンダリの感覚が不可欠だ。
他者と自分を分けるバウンダリによって、他者に投影していることに気がつくことができ、安心安全に、今にいられるグラウンディングの感覚によって、過去を切り離して、今にいることができるから。

これらを助けてくれるのは、、、
長期の心理療法による取り組み(NOTEの記事)
グラウンディングされたハンズオンヒーリングのプラクティショナーとの長期のセッション
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