旅することの意味
旅は、私たちはいつもとは違うところへ連れていく。
いつもと違うところへ行きたい、自己を拡大したいという気持ちは、時折、起こる。
人生に行き詰まりを感じた時、何か新しい刺激が欲しくなった時、私たちは違う土地に行って、新鮮なエネルギーに触れ、そして、そこに、いつも認識している自分とは違う、自己の新たな一面を見たいと感じるのだ。
私も、もちろん旅好きの一人だ。特に気に入ったところには何度も出かけて、そこのエネルギーで、東京では出てこない自分を感じて、開いていくことはとても楽しかった。マウントシャスタには、10回以上通った。バリにも研修も合わせるとかなり行った。
旅の自分と日常の自分には落差がある
旅行から帰ってくると、日常の自分に戻る。東京に着いた瞬間に、地面から足を引っ張られるように、今までの日常に戻っていく。これは、自分が持っている習慣に引きずり込まれるというのもあるし、周囲の大勢の人々のエネルギーに巻き込まれて、戻っていく、というのもある。旅先で見つけた、自分の新たな一面は、活かす場を見つけることなく、むしろその落差に愕然として、活かす場を見出そうという気力も、日に日に薄まっていってしまう。
そうすると、また、その場に行きたくなって、自分の日常の中では出しきれない自分の性質を、確認しに行きたくなってしまうのだ。これは学びを始めたばかりの頃、マウントシャスタに通い続けた、自分を振り返ると、よくわかる。マウントシャスタで、開いて、高次の世界に触れることができる自分と、東京での自分を同時に保つことができなかったから、たくさん通う必要があったのだ。
自己を拡大していく旅と学びの道
占星術で言うと、旅や外国は、9ハウス、射手座、木星の領域にあたるのだけれど、実はここに、学ぶことも含まれている。木星は先生という象意を持っている。旅も学びも、実は、自己を拡大していく、という意味では同じことである。射手座の矢は、どこかへ向かって自分の意識が飛びだしていくことが表現されている。自分が通常の状態から、意識が拡大され、より大きな自己に出会う手段として、旅や学びがあるのだ。
自分の内面を旅するということ
旅とは、自分の意識を広げていくことである。
どこに?
外に求めて旅を始めると、やがて、内側を探求することに行き着く。
学びや旅を意味する、9を、タロットカードで見ていくと、隠者のカードである。隠者のカードは、どこかへ旅していくことも含まれるが、何よりも、隠者であるわけだから、自分の内面の深いところを旅していくことを表している。それは、絵柄にあるように、暗いところを光を照らして歩いていく道だ。暗いところとは、自分の内面の気づいていない部分に当たり、普段の日常生活では忘れられている部分だ。
アルケミー(変容)の道を助けてくれるチャクラという道案内
自分の暗い部分に光を当てていく道は、アルケミー変容の道筋であると言えるが、そういう時にはガイドがあるとやりやすい。
道はもちろん自分だけの道になるのだけれど、過去に多くの人が通った道でもある。
人間の成長という道である。
それは、さまざまな体系において、それぞれの手法が、各文化、地域で残されている。
お遍路巡りなどや、聖地巡礼などもその一つであると思うし、生命の木や、タロットカード、シャーマニズムなども、それぞれ伝統と、その道を歩んできた多くの先達に支えられてきたバックボーンがあり、その道を歩んでいくことができる。
チャクラシステムも、また、その道の一つである。チャクラを巡っていくと、自分の中の色々な自分を知ることが可能なのだ。
チャクラにある、色々な自分、さまざまな発達年齢域の自分、子どもの自分から大人の自分、成熟した自分まで、7つの自分を知る道である。
コメント